農・人・くらし
NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム
カテゴリー「■ づれづれ草」の記事一覧
- 2025.04.21
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- 2008.11.24
中国の牛乳
- 2008.11.16
沖 勝治さん急逝
- 2008.11.02
無題
- 2008.10.26
智頭町
- 2008.10.19
新家族です
- 2008.10.05
鳥・とり・トリ
- 2008.09.21
オバサン化
- 2008.08.31
松下竜一さんの演劇・始動
中国の牛乳
メラミンというと、給食の食器しか思いつかないのですが、きっと粉末状なのでしょうね。これを牛乳に混ぜるとたんぱく質が高くなる(ような測定値が出る)のだそうです。普通の牛乳を水で薄めてメラミンで成分をかさあげしていたらしいです。すごいこと考えつくものだと悪知恵に関心したりして…。
で、ミルクを大量に飲む赤ちゃんが被害を被っているわけです。深刻な被害を出していることも、もちろん腹立たしいけれども、もう一つ、私がこのメラミン牛乳事件で頭に来るのは、日本の酪農家は経営悪化で次々と廃業に追い込まれているというのに、実は乳製品を中国からまで大量に輸入しているという事実が、こんな形で明らかになったということです。
三笠フーズの「事故米」事件もそうですが、食品メーカーが「少しでも安い原材料を」と望むところから問題は発生して行くのです。もちろん「コストダウン」はメーカーにとって最大の努力課題なのだけれど、「安い」ものには「安い理由」が必ずあるわけで、そんなことは各メーカーも百も承知で仕入れているはずです。
「安い」「たくさんある」=「善」という思想から脱却しないと「食」を巡る事件や問題の発生を減らすことは出来ないと思います。
それにしても中国の人たちもいろいろと次々と「創意工夫」してくれますねぇ。
ところで、同じ中国の牛乳に関しての記事を見つけました。
この記事にある牛乳って、放牧という点を除けば日本の普通の牛乳と同じです。それが1リットルで日本円にして350円だって?
中国経済の発展はめざましく、所得もどんどん伸びていると聞くけれど、それにしても1リットル350円の牛乳が買える人って何割くらいいるのでしょうか。日本の資本とすぐれた技術は今や海外の一部富裕層に注ぎ込まれていて、日本の貧民層は海外の安い汚染食材をあてがわれ、それが国内の生産者の首を更に絞めるという図式を象徴的に見せてくれたのが中国牛乳ですね。
私たちは既に使い捨てられた民なのでしょうか。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.11(2008.10.2発行)より転載
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沖 勝治さん急逝
沖さんが9月21日、心筋梗塞で亡くなりました。77才でした。
沖さんは苅田町の元町職労の委員長を長くやっていて、その頃から草の根通信の読者でもありました。
その後、苅田町の町長を3期。苅田町というのは火力発電所・セメント工場・日産・トヨタなどたくさんの大企業が集中している町で、九州で唯一、国の助成なしに自立している豊かな町で、だから逆に金を巡る様々な思惑が交錯する難しい町です。そんな町の町長を3期、金に腹の中まで汚されることなく務め終えて、勇退後はさらりと元の自分に戻った人です。環境問題や有機農業、そしてハンセン病問題、憲法9条の会など、彼のその後の活動は多岐多彩です。
築城基地前での「2の日」の座り込みにも時々来てくれました。8月2日にも来てくれて、ちょうどこの日、広島のピースサイクルの人たちが築城を通過するので昼食を兼ねた交流会をした時、沖さんも参加して、とても元気で饒舌だったのに…。あの日の沖さんが私の見た最後の沖さんになってしまいました。
沖さんは苅田町の元町職労の委員長を長くやっていて、その頃から草の根通信の読者でもありました。
その後、苅田町の町長を3期。苅田町というのは火力発電所・セメント工場・日産・トヨタなどたくさんの大企業が集中している町で、九州で唯一、国の助成なしに自立している豊かな町で、だから逆に金を巡る様々な思惑が交錯する難しい町です。そんな町の町長を3期、金に腹の中まで汚されることなく務め終えて、勇退後はさらりと元の自分に戻った人です。環境問題や有機農業、そしてハンセン病問題、憲法9条の会など、彼のその後の活動は多岐多彩です。
築城基地前での「2の日」の座り込みにも時々来てくれました。8月2日にも来てくれて、ちょうどこの日、広島のピースサイクルの人たちが築城を通過するので昼食を兼ねた交流会をした時、沖さんも参加して、とても元気で饒舌だったのに…。あの日の沖さんが私の見た最後の沖さんになってしまいました。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.11(2008.10.2発行)より転載
無題
今、外は豪雨です。台風15号の影響で一昨日の夜からずっと降り続いています。今年はまだ台風が一つも九州に上陸していません。15号もなんとか逸れてくれることを祈っています。
( ↑ これを30日深夜に書いて、朝になったらピカピカ晴天。暑いっ!)
今朝、犬の散歩に出かけて、雨の中を歩きながら、「こんな日は小鳥たちは森の木陰でひっそりと冷たい雨に耐えているんだろうなぁ、と思っていたら、こんな雨の中でも電線や枯れ木の先っぽなんかにとまって、チッチッと鳴いているのがけっこういました。羽毛に包まれているから寒くないんだろうけど…。
相変わらず鳥を眺め、鳥の声を耳で追っています。まだ、なかなか声を聞き分けることは出来ないです。でも、モズだけは姿でも声でも分かるようになりました。
最近はヒヨドリの大群が本当に騒がしくあちこちに大移動して、他の鳥の声が聞き取れません。まるで暴走族です。
窓の側のビワの木に設置したエサ台の上の古古古古米に寄って来ていたスズメたち、9月に入ったらパッタリ姿を見せなくなりました。どうして?
よく考えてみたら、こんな古米食べなくても見渡す限りの田んぼに新鮮な米がたわわに実っているんだよなぁ、と納得。
あ、そうそう、窓辺のビワの木に一度だけ一瞬だけどシジュウカラが来たんですよ。9月19日の昼でした。キャーッうれしい!って、本当に鳥バカになりつつあります。
わが家の裏の竹藪にキジが住んでいて、よく家のすぐ側を悠然と歩いていたりします。私の「押すだけ簡単」カメラでは小さくしか写せません。無念!
それからそれから、前号に書いた名前のわからない「高くて大きな声でとてもバリエーション豊かな鳴き方をする鳥」の声のテープを中津の鳥のプロ○丸S子さんに聞いてもらいました。「ガビチョウではないかと思う」とのことでした。「画眉鳥」と書いてガビチョウだそうで、外来種だそうです。インターネットにも載っていて、それによるとどうやら他の鳥の声マネもするようで、だからあんなに鳴き方のバリエーションが豊富だったんだね。このガビチョウ、繁殖期が終わったのか最近は声が聞こえません。
なお、セミの声が完全に消えた今、虫の声が昼も夜も押し寄せるようで、うるさい!と叫びたくなるほどです。「田舎は静かでいいねぇ」なんて、とんでもない誤解です。田舎もにぎやかです。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.11(2008.10.2発行)より転載
智頭町
朝日新聞に智頭町のことが大きく出ていました。智頭町というのは鳥取県八頭郡にある町で、私の育った町と同じ郡の端と端に位置します。山林ばかりの町で昔は林業で栄えて、金持ちの多い町でした。舟木一夫と和泉雅子の映画『絶唱』の撮影場所になったところです。林業衰退とともに力を失い、過疎化が進んでいました。
その智頭町の寺谷誠一郎(64歳)という町長を先頭に、過疎を生かした町づくりで注目を集めているというのです。
鳥取を離れてほぼ40年。鳥取も変わって行きつつあるのですね。
さて、智頭町ですが、「みどりの風が吹く 過疎の町を目指して」をスローガンに森林や田園を活かしての町づくりを始めているという。寺谷町長曰く、「私たちの目の前には、田んぼや畑がありますからねえ。国に何か頼むよりは、自分たちで汗をかかなくちゃと思うんですよ」「若者、よそもの、ばか者が町づくりのエネルギー。こんど100人委員会をつくって、直接、住民に町政参加してもらう。20歳から80歳まで、女性も35人。ぜひ、この町に疎開にいらっしゃい。政治から逃げていらっしゃい」
いいですねえ。「政治から逃げていらっしゃい」いいですよ。
前に紹介した出雲の佐藤忠吉さんの「お上の権威主義とは縁をもちたくない」に通じる自主独立の精神です。しかも、政治から逃げろ!というとても柔らかな強さがいいです。防衛予算にしがみつく築上町とはえらい違いです。一度、智頭町に行ってみたくなりました。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.11(2008.10.2発行)より転載
その智頭町の寺谷誠一郎(64歳)という町長を先頭に、過疎を生かした町づくりで注目を集めているというのです。
鳥取を離れてほぼ40年。鳥取も変わって行きつつあるのですね。
さて、智頭町ですが、「みどりの風が吹く 過疎の町を目指して」をスローガンに森林や田園を活かしての町づくりを始めているという。寺谷町長曰く、「私たちの目の前には、田んぼや畑がありますからねえ。国に何か頼むよりは、自分たちで汗をかかなくちゃと思うんですよ」「若者、よそもの、ばか者が町づくりのエネルギー。こんど100人委員会をつくって、直接、住民に町政参加してもらう。20歳から80歳まで、女性も35人。ぜひ、この町に疎開にいらっしゃい。政治から逃げていらっしゃい」
いいですねえ。「政治から逃げていらっしゃい」いいですよ。
前に紹介した出雲の佐藤忠吉さんの「お上の権威主義とは縁をもちたくない」に通じる自主独立の精神です。しかも、政治から逃げろ!というとても柔らかな強さがいいです。防衛予算にしがみつく築上町とはえらい違いです。一度、智頭町に行ってみたくなりました。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.11(2008.10.2発行)より転載
新家族です
目がやっと開いたくらいで、痩せて小さくて、牛乳も一人で飲めません。スポイトでやってみたけれど、あまりうまくいかなくて、次に注射器の針のないやつでやったら、何とか少しは飲めるようになりました。「どうせすぐに死ぬよ」と言ってたけど、意外にたくましく生き延びるので、とうとう子猫用の哺乳瓶まで飼うはめになりました。
この子猫、私は老眼でよく見えないのだけれど、娘の目で見ると「シラミとシラミの卵がギッシリ!」だそうで、シラミ駆除の薬まで買いまして、振りかけてはシャンプーを娘がせっせとやっています。でも「成虫は減ったけど卵が捕れない」と、半月以上経った今も駆除を続けています。
で、名前がついに「シラミちゃん」になってしまいました。
手足が細くて長くて、その手足を踏んばって、寝転んだ娘の腹や脚をよろよろと歩き回るようになって、私も観念してわが家の新しい家族として迎え入れる気持ちになっています。
わが家にはもう相当なババア猫がいて、洋猫の雑種のため毛が長く、それがどんどん抜けて、家中、猫の毛だらけ状態なのです。だからこのババア猫(ぼろ雑巾のようなのでボロという名)が死んだら、もう猫は飼わないぞ、と思っていたのに、まだボロが健在なうちに、次の猫が来ちゃったよ。しかも、またメス。わが家の生き物は全部メス!本当に全部メス!
プレーリードッグのメスもいます これも相当のババアです
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.10(2008.8.31発行)より転載
※注: イラストの子猫サイズ 縦約13.5cm×横約7.5cm
鳥・とり・トリ
おまけに、『とりぱん』というマンガも熱心に読んでます。『とりぱん』というのは「とりのなん子」(もちろんペンネーム)という人が週間マンガ雑誌「モーニング」に連載している4コママンガでコミックがすでに5~6巻出ています。
彼女は独身で岩手県盛岡市(たぶん)の田舎の実家の近所の庭付き一戸建てを借りて一人でくらしているらしい人です。
庭は全部菜園にして、野菜作りとマンガ創作の他は、ずっと鳥を眺めて暮らしている人です。庭に来る様々な鳥たちのためにエサ台をいろいろ手作りし、パンくずやリンゴ、ミカン、バナナなどを乗せて、それをついばみに来る鳥たちを観察してはメシのタネ(マンガ)にしているのです。
なんといううらやましい暮らしだ!
そこで私も、メシのタネには出来ないけれど、鳥を窓辺に呼び寄せる暮らしをしてみようじゃないか、と思いまして、とりあえず、居間の窓辺に茂っているビワの木に小さい板切れを取りつけて、古古古米くらいの古い玄米(虫発生)を盛ってみました。
二日目からスズメがやって来て米をつついています。多い時は、6~7羽が狭いエサ台で喧嘩しながら…。でも、毎日スズメしか来ないなぁ、と寂しく思っていたら、『とりぱん』の作者(北国在住)でも、5~10月の間はエサは置かない、野山にエサがいっぱいあるから、と書いてありました。なるほど。ということは、わが家に今、毎日来て米を食べ尽くすスズメたちって、甘やかしているってことになるのですね。ちょっと反省。
そのエサ台のスズメたちの写真を撮ろうとカメラを手元に用意して待っているのだけれど、ちょっとでも人間が動く気配がすると、パァッと飛びさってしまいます。何度も試みたけど未だに一枚の写真も撮れません。もっとご馳走やらないとダメなのかなぁ、などと思いつつ。
それから、毎朝6時頃から家の近くで高く大きな声でとてもバリエーション豊かな鳴き方をするスズメより大きめな鳥がいて、その鳴き声で目が覚めます。7時になるときまって山の方へ行ってしまうようで急に声が遠くなります。
CDの声の中から特定しようと思うけれど聴きわけられずにいます。そこで、テープに録音しました。今度、鳥のプロ○丸S子さんに会ったらテープを聴いてもらって鳥の名を特定してもらうつもりです。ヒマ人、と自分でも思うけど、名前を知りたいんだもん。
それからそれから、一度、エサ台の近くに「もず」(とおぼしき鳥)がちょっとだけ来ました。モズって「♪も~ずが枯れ木で鳴いていた~」という歌のイメージから冬の鳥と思っていたら夏鳥とありました。へえーっ。
というような毎日をのんべんだらりと送っています。
冬に向かって、鳥のエサ台を増築しようと思っています。
いろいろなお役目を退任して身軽になって、「隠居」の境地に入りつつあります。
郵便物も携帯の着信も減りました。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.10(2008.8.31発行)より転載
オバサン化
先日、畜産女性ネットワーク福岡の総会があり、帰りの特急が行橋駅に4時1分前に到着するのにしか乗れないことが行く前からわかったので、家に帰って着替えていたら4時からの仕事(Y牧場でのパート)に大幅に遅れる、とあせりました。で、車に仕事着一式、長靴を乗せて、行橋駅前の駐車場(有料。ただし、24時間で450円。安い!)に置いて電車に。帰りの特急が到着するやいなや、駐車場へ猛ダッシュ。そのまま出発して、何と、Y牧場までの20分ほどの間に車を走らせながら、そして赤信号で止まるちょっとの時間を使って、ジャジャーンと「お着替え」を完了したのでありま~す。対向車の視線を気にしながら、事故を起こさないように注意しながら、ブラウス脱いで仕事用ポロシャツを着て、ズボンも脱いで、仕事ズボンに片足ずつ脚を入れて「エイヤッ」と腰まで引き上げて、スニーカー脱いで、長靴履いて…。
一時的には下半身は下着だけ状態なわけで、こんな時に警察サンの一斉検問なんぞで止められでもしたら、りっぱに『ヘンタイ』だよなぁ、と思いつつ。
ああ、オバサンだよなぁ。オバサンってすごいよなぁ。羞恥心なんて、どこかへ放置してきたお陰で、お仕事はほんの少し遅れただけで済みました。
オバサン化万歳!
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.10(2008.8.31発行)より転載
松下竜一さんの演劇・始動
斉藤さんと洋子さん、とても話がはずんでいたから、きっといい芝居になると思います。楽しみです。
渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.9(2008.7.31発行)より転載
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