忍者ブログ

農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

鳥・とり・トリ

dure2-10-2.jpg 前号で鳥の鳴き声のCDの話を書きましたよね。その後、双眼鏡なんぞも安物だけど買いまして、すっかりバードウォッチャー気取りです。
 おまけに、『とりぱん』というマンガも熱心に読んでます。『とりぱん』というのは「とりのなん子」(もちろんペンネーム)という人が週間マンガ雑誌「モーニング」に連載している4コママンガでコミックがすでに5~6巻出ています。
 彼女は独身で岩手県盛岡市(たぶん)の田舎の実家の近所の庭付き一戸建てを借りて一人でくらしているらしい人です。
 庭は全部菜園にして、野菜作りとマンガ創作の他は、ずっと鳥を眺めて暮らしている人です。庭に来る様々な鳥たちのためにエサ台をいろいろ手作りし、パンくずやリンゴ、ミカン、バナナなどを乗せて、それをついばみに来る鳥たちを観察してはメシのタネ(マンガ)にしているのです。
 なんといううらやましい暮らしだ!
 そこで私も、メシのタネには出来ないけれど、鳥を窓辺に呼び寄せる暮らしをしてみようじゃないか、と思いまして、とりあえず、居間の窓辺に茂っているビワの木に小さい板切れを取りつけて、古古古米くらいの古い玄米(虫発生)を盛ってみました。
 二日目からスズメがやって来て米をつついています。多い時は、6~7羽が狭いエサ台で喧嘩しながら…。でも、毎日スズメしか来ないなぁ、と寂しく思っていたら、『とりぱん』の作者(北国在住)でも、5~10月の間はエサは置かない、野山にエサがいっぱいあるから、と書いてありました。なるほど。ということは、わが家に今、毎日来て米を食べ尽くすスズメたちって、甘やかしているってことになるのですね。ちょっと反省。
 そのエサ台のスズメたちの写真を撮ろうとカメラを手元に用意して待っているのだけれど、ちょっとでも人間が動く気配がすると、パァッと飛びさってしまいます。何度も試みたけど未だに一枚の写真も撮れません。もっとご馳走やらないとダメなのかなぁ、などと思いつつ。
 それから、毎朝6時頃から家の近くで高く大きな声でとてもバリエーション豊かな鳴き方をするスズメより大きめな鳥がいて、その鳴き声で目が覚めます。7時になるときまって山の方へ行ってしまうようで急に声が遠くなります。
 CDの声の中から特定しようと思うけれど聴きわけられずにいます。そこで、テープに録音しました。今度、鳥のプロ○丸S子さんに会ったらテープを聴いてもらって鳥の名を特定してもらうつもりです。ヒマ人、と自分でも思うけど、名前を知りたいんだもん。
 それからそれから、一度、エサ台の近くに「もず」(とおぼしき鳥)がちょっとだけ来ました。モズって「♪も~ずが枯れ木で鳴いていた~」という歌のイメージから冬の鳥と思っていたら夏鳥とありました。へえーっ。
 というような毎日をのんべんだらりと送っています。
 冬に向かって、鳥のエサ台を増築しようと思っています。
 いろいろなお役目を退任して身軽になって、「隠居」の境地に入りつつあります。
 郵便物も携帯の着信も減りました。

渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.10(2008.8.31発行)より転載
PR

農と人とくらし研究センター

Research Institute for
Rural Community and Life
e-mail:
Copyright ©  -- 農・人・くらし --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ