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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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区民農園ミニコメント

背中に残る子供のぬくもり
 学園の子供たちとサツマイモの苗を植えていたとき、しゃがんで作業していた私の背中にソッとおぶさり、ネエー爺ちゃん何しているの? と、話しかける子がいた。
 見ると小学校低学年らしく、2人はそのままの姿勢でしばらく話しをつづけた。
 名前も顔も知らなかった子供の柔らかい、温もりは今でも私の背中に残ってる。

ネギの声を聞く
 家庭菜園定番の長ネギは春先になると、今年こそは!とみな勇んで植えつける。“太くなれ”“長くなれ”と… 深い植えみぞを掘り、ワラを背に敷いて植え、そして早い時期から根気よく土寄せを繰り返す。これは間違いではないが…、ここでネギの声を聞いてみよう。「乾きには強いが湿気には弱い」三沢地区のような多様な地形の場所では畑によっては深い溝が雨時にプール状になって致命傷となることがありうるのです。

石うすのこと
 苦労の末、少しばかりのソバの実を収穫した。量が量だけに製粉屋でも相手にされない。
 さてー…と、庭石にしてある昔の石うすを掘り起こして何とか試せる状態にはしたが、どっちまわりに回すのか?、臼の穴にはどの程度入れるのか?等々戸惑うばかり。
 昔は石臼の目立て屋さんという人がいて定期的に巡回していたとか。
 何度もひいて篩って粉らしくなりソバにしてはみたが、かすかなジャリジャリとした食感は気になった。これも臼が何十年と眠っていた間の風化の味かと納得しつつ味わった。

火鉢のこと
 美里和窯でできた炭を持ち帰り、早速火鉢を持ち出して試してみた。
 猛烈に寒いこの冬、居間の補助暖房としてかなりの威力を感じた。ヤカンをのせておけば使いきれないぼどの熱湯が沸く。ペットボトルに入れて布団の中に置けば朝まで快適である。
 そんな中、ヒヤッとしたことがあった。
 遊びに来た小さい孫が火鉢の周りで遊んでいたが突然眠気を訴えた。一酸化炭素のことも気になっていたので部屋の換気には気を配ってはいたが、もしやと思い、別の部屋で寝かせた。
 まもなく元気な姿にもどって安心したが、素人なりにこの出来事を振り返ってみた。昔とくらべ部屋の気密性が高まっている中で、大人と比べて敏感な幼児がいるときには格段の注意が必要と。

林弘旦(農と人とくらし研究センター スタッフ)
農と人とくらし研究センター冊子
『区民農園の歩み』2012年3月20日発行に一部掲載
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