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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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Aさんに教えてもらったこと [いたどり]

itadori.jpg 昨年の春、Uさんにいたどりの食べ方を聞かれました。そこで今年は食べ方を研究してみることにして、Uさんの山に採りに行きました。Uさんが人から聞いた方法は、皮を剥いて重曹を入れたぬるま湯に一晩浸け、そのあと水に浸けてあくを抜き、汁気がなくなるまでしょうゆで煮るということでした。また、三杯酢で食べる方法もあるということで、それを試してみることにしました。
 その時、用事があってAさんの家を訪ねていくと、玄関先に籠に入ったいたどりがありました。早速食べ方を聞くと、「皮をむいて、食べる大きさに切ってポリ袋に1回分ずつ入れ、塩を入れて空気を出して口をしっかりしぼる。そのまま冷蔵庫に入れ、塩が溶けたら漬け上がり。後は冷蔵庫にそのまま入れておいて使うたびに塩出しをして煮付けるだけ」という、いたって簡単な塩漬け保存を教わりました。
 Uさんから煮たものが届きました。おいしいです。私も煮付け(Uさんより少し汁気を残して)、三杯酢を作り、Uさん初めいろいろな人に食べさせました。いたどりと聞いてみんなびっくり。Aさんに教えてもらった塩漬けもして、冷蔵庫に入れていましたが、シティホテルで「伊深のご馳走」を出す友人に差し上げたので、これは来年また作ってみるつもりです。Aさんはいたどりの煮物がお客さんに一番喜ばれるといっておられました。珍味なのです。
 ちなみに農文協の「日本食生活全集」で調べたところ、和歌山、京都、愛媛、新潟などで食用にされていることがわかりました。塩漬けにして保存し、塩出しして煮物にして食べるようです。

『ひぐらし記』No.14 2007.6.1 福田美津枝・発行 より転載
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