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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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5月の行事と食べもの

端午の節句 5月5日
koi.jpg 長男が生まれた初節句に、実家から幟が届き、親戚からは祝いのこいのぼりや武者人形をいただいた。数年は幟やこいのぼりを4月中頃から庭に立て、座敷に武者人形を飾っていたが、だんだん省略して、今では武者人形2体を飾るだけになってしまった。
 お供えは粽や柏餅。菓子屋さんの店頭に並ぶと買いに行ってお供えする。5日には五目寿司か小豆ご飯を炊いてお供えするという簡単なこと。それでも今年は米の粉を練って小豆あんを包んで蒸したぶんたこを作って、柏餅の代わりとしてお供えした。

田植えぼち

 母の弁によると、昔は田植えになると、毎晩毎晩米の粉を練って、小豆のあんこを煮て田植えぼちを作り、朝早くそれを蒸してこびるに食べるためにまわし(準備)をした。ぼちを包むものはススキの葉か、面倒な時は包まないでススキの葉を敷いてその上に載せて蒸したとか。みょうがの葉で包んだところも、がんど(サルトリイバラ、山帰来)の葉で包んだところもある。私が来た30年ほど前にはもう行われていなかった。すでに田植え機があり、田植えは戸々で行っていた。今年は田植え後、家人が朴の葉を取ってきたので、朴の葉包みの田植えぼちを、田植えが終わってから作って食べた。

田植え終いの祝い

 田植えが終わって、2度ほど田んぼの中を回って補植をすると、田植え終いのお祝いをする。残った苗の根を洗い、親指と人差し指で握ったくらいの束を根元のすぐ上で束ねたものを3つ作り、その3つをあわせて真ん中あたりで括って、大きな束を作る。米にゆでた黒豆を入れて豆ご飯を炊き、茶碗に盛る。その2つをお盆に載せ、恵比寿様にお供えをし、仏様と神様にも豆ご飯をお供えして、田植えが無事終わったことを感謝し、病害虫にやられずに豊作を迎えることを祈る。

福田美津枝
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