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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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新米農婦のサツマイモ堀

imo.jpg 今年も息子の親友M君が、沖の畑でさつま芋を植えました。息子たち3人でワイワイ言いながら苗を植え付けたものの、秋になっても、仕事が忙しいのか、掘りに来ません。そこで代わって、イモを掘り上げることにしました。
 鎌でつるを切りはらって、備中ぐわで掘っていきます。ところが、そんな鍬を日ごろ持ったことがない私には、鍬を振り上げるだけで精いっぱい。狙いをつけて振りおろすのですが、よろよろなので、狙いが外れてグシャッ。肝心の芋の上に鍬がおろされるのです。結局、満足に掘り上げたものはほとんどなく、半分にちぎれているものや、ちぎれていなくても鍬の先がかすったものばかり。それでも小さな芋もちぎれた芋も、掘り起こしたものは1つ残らずかごに入れて持ち帰り、早速洗って茹でました。
 この芋がおいしいこと、おいしいこと。鍬を使った腹ペコの分を差し置いてもおいしく、昼ご飯に戻ってきた母もおいしいとたくさん食べました。
 芋を掘ったら分けてほしいと頼まれたUさんに、いい芋少しを届け、茹でた芋で味見をしてもらいました。今度は上手に掘り上げて、たくさん差し上げます。さつま芋作りは、鍬使いが一番大切だと言うことが身にしみました。

福田美津枝, 『日々の暮らし日々の食べ物』より転載
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