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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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「秋」終えて

syukaku.jpg 「秋は終わったかね」「秋を終えました」というのが、この辺の、今頃のあいさつです。
 「秋」というのは収穫の秋、その中で「稲の収穫」のことを言います。それで言えば、我が家も「秋」は終わりました。正確には、3反の半分はJA出荷なので、JAの大型コンバインが来て、あっという間に刈り取って、カントリーエレベーターに持って行き、残りの半分は近所の小さなコンバイン持ちの方に刈り取ってもらい、それを遠縁の家に運んで、今、乾燥・籾擦り中なので、「終えてもらいました」という事です。

 この冬には、公民館講座で「背中蓑作り」を行う予定なので、その材料であるわらを確保しなければなりませんでした。コンバインで刈ってもらうと、わらそのままの長さでは確保できないので、近所の人に刈ってもらう田んぼのくろ刈りをしたわらを、切断しないで、そのままに残して脱穀をしてもらいました。くろ刈りしたわらを縛ってから、脱穀にかけたのですが、すでに何年か前からコンバインのお世話になっているので、縛り方を忘れてしまっていました。ようやく思い出して縛ったのですが、ゆるくて、脱穀の間にほどけてしまったものもありました。
 わらを干さなければならないのですが、はざがないので、そのまま田んぼの畦に載せておきましたが、2日後に雨模様、あわてて納屋に取り入れて広げる…。
 コンバインは便利ですが、わらの確保は大変。鎌で刈り取り、はざにかけ、1つ1つ脱穀して、米と同時にわらも産物として確保する。そのわらで生活品を作り出す、他に梳きこむ、畑の野菜作りに使う(敷きわら、豆類の手など)、そして畳屋さんや酪農家に売る。そんな仕事を、昔は嫌でたまらなかったですが(嫁に来た頃)、今は懐かしく、貴重な仕事として再現したくなりました。
 さつま芋は、大味で、あまりおいしくはないかと思いますが、食べていただければ嬉しいです。
 じゃが芋は、我が家も春先に芽を出させてしまうくらい、毎年作っています。今年は、皮が赤くて、中身が黄色いじゃが芋を少し作りましたら、もう8月の末から芽が出てきました。それで、その芽の部分を切り取って、畑に植えましたら、芽が出て、葉が出て、10センチくらいに育っています。秋じゃがとして収穫できるかと、今、楽しみにしているところです。
 これからは、里芋も掘らなければなりません。「稲の秋」は終わっても、「収穫の秋」はまだまだ続きます。新米農婦は、今日も畑へ出かけ、腰をさすりつつ、慣れない鍬をふるいます。

福田美津枝
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農と人とくらし研究センター

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