農・人・くらし
NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム
手間と工夫の収穫祭
当日は10時に集まって、まず、収穫祭に使う野菜を採りました。収穫時期を迎えたと言っても、畑の土はやせ、しかも播き時が適期ではないものが多かったので、見た目は貧弱でしたが、大根も紅と白のかぶも、春菊も充分食べられるもので、近くの自治会館の調理場へ持ち込んで、みそ汁を作りました。
紅かぶはさっと塩もみにして漬物代わりに。講師のAさんが自分の畑で作られたサラダ菜やサニーレタスはサラダに。持ち寄りのお漬物もたくさんあって、豪華な食卓です。
お米は、地域の資源保全隊女性部が、休耕田で、小学5年生と一緒に田植えや稲刈りをして収穫したものを提供していただけたので、私特製の梅干しを入れたものと、しそを混ぜ込んだものをみんなでおにぎりにしました。
お茶も自家製のものでということで、Sさん手摘みの番茶でした。
講座生12人を含め総勢20数人が、畑の近くの駐車場を会場にして収穫祭が始まりました。まず、講師のAさんに、講座生代表がお礼の言葉を述べ、ママと一緒に何時も畑に来る坊やが花束を渡しました。その後は、お手製のお茶で乾杯をし、みんなで作ったおにぎりやみそ汁で楽しく会食です。野外での、畑仕事の後の食事の美味しいこと。おにぎりを平らげ、みそ汁は3杯もお代わりする人もあって、笑いを誘っていました。
野菜づくり講座の畑には『びぎなーずファーム』という名前がつきました。講座生の方が名付け親です。その名を記した看板もその日に建てることになっていました。看板は、まち協のメンバーのIさんが、手近にあった端材を使って作ってくださったので、私と市のYさんとで、事前にニスを塗っておいたものを、この日にペンキで書き、どこからもよく見える場所を選んで、畑に建てました。
食事の後には、看板の除幕式です。端材の木目が浮き出た板に、こげ茶色のペンキで書いた文字が、地域の風景にマッチして、とてもいい感じです。みんなで看板の周りに集まって記念写真をパチリ。とてもいいお顔の写真でした。
その後、それぞれ家へ持ち帰る野菜を収穫して、大満足で収穫祭が終りました。
まちづくり協議会は、住民が自らの手で町を良くしていくための活動を進めています。市から、会や行事の運営などの支援はしてくださいますが、お金は1円も出ません。でも、それだからこそ、みんなが知恵と技を出し合っています。今回も、そんな姿勢で収穫祭を行うことができました。そして、地域へ来て下さる人達を、手間と工夫でもてなそうという気持ちも大いに発揮しました。
講座生の方々が、野菜づくりを通して、地域を知り、馴染んでいただきたいと思っています。
福田美津枝
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