農・人・くらし
NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム
基準(座標軸)ということ(1995.3)
阪神大震災の罹災者の人達が、テントで協同の暮らしをしている姿がTVでドキュメント風に報道された。このテント生活を「テント村」と呼んでいた。「村」は、本来、共同体の単位として、率直に受け入れられる言葉なのであろう。
本当の村はどうだろう。共同体の単位として認知されているのだろうか。マスコミなど外部からは「永田村」という様に、閉鎖的で外からの情報、交流を拒むという悪いイメージで揶揄的に語られる場合が多い。
人のくらしの中での協同の基準(座標軸)は時代の中で動くものと思う。ところが、山間地では、外からの情報が入りにくく、どうしても、経験第一になる。丁度、列車に乗っていて、中だけ見ていると、列車が相当なスピードで動いていることを感じないように、「村」の中だけに目をむけていると、大きな世の動きが届かない。その結果、くらしの基準に外と大きな差異が生まれる。
今、山間地対策として、いろいろと行政対策がなされているが、対策を打ち出す側と受け取る側との差異が大きい。また、基準のズレも大きい。このことに気付いて欲しい。(あわくら通信第6号)
本当の村はどうだろう。共同体の単位として認知されているのだろうか。マスコミなど外部からは「永田村」という様に、閉鎖的で外からの情報、交流を拒むという悪いイメージで揶揄的に語られる場合が多い。
人のくらしの中での協同の基準(座標軸)は時代の中で動くものと思う。ところが、山間地では、外からの情報が入りにくく、どうしても、経験第一になる。丁度、列車に乗っていて、中だけ見ていると、列車が相当なスピードで動いていることを感じないように、「村」の中だけに目をむけていると、大きな世の動きが届かない。その結果、くらしの基準に外と大きな差異が生まれる。
今、山間地対策として、いろいろと行政対策がなされているが、対策を打ち出す側と受け取る側との差異が大きい。また、基準のズレも大きい。このことに気付いて欲しい。(あわくら通信第6号)
小松展之
『むらのくらしからみえること』(2009年4月15日発行)から
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