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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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土用餅復活!大勢で食べる楽しさ

natsu2.jpg 子供の頃、毎年、真夏の暑い日に、朝出かけた父が、お昼頃にはたくさんのあんころ餅やきな粉餅を持って帰り、家族みんなで食べたものでした。近所の人たちと土用餅を搗いていたのでした。真夏には土用餅を食べるものだと思っていました。
 ところがいつの間にか、世の風潮に乗って、土用の丑の日にはスーパーでうなぎの蒲焼を買ってきて、食卓に載せていました。
 地域の食べものに関心を持つようになってから、やはり土用には土用餅が理に叶ったことだと考えるようになりました。貴重なもち米を搗き、これも貴重な小豆や砂糖を使ったあんこをまぶして食べる餅は、昔の人にはどんなにかうまくて、しかも暑さを吹き飛ばす力がつくような滋養になる食べ物だったことか。
 それで今年は「土用餅」を復活しました。最初は土用に入ったばかりの土曜日、以前の職場で一緒だった若い人たちに声をかけ、我が家で餅つき機で搗いてあんこ、黄な粉、ごまのお餅をいただきました。2回目は8月になって、お世話になっている方々に声をかけ、同じように拙宅で土用餅と持ち寄り料理の会でした。真夏に食べる餅の力もさることながら、大勢でガヤガヤおしゃべりをしながらいただく楽しさが、真夏を乗り切る力になったと思った2日でした。

福田美津枝
『日々の暮らし・日々の食べもの 30』より転載
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