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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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土用餅を食べる会

natsu1.jpg 真夏には土用餅という風習がありました。ところが、いつの間にか、世の風潮に流されて、土用の丑の日にはスーパーでうなぎの蒲焼を買う日になりました。
 土用には土用餅が理に叶ったこと、もち米を搗き、小豆や貴重な砂糖を使ったあんこをまぶして食べる餅は、昔の人にはどんなにかうまくて、しかも暑さを吹き飛ばす滋養に満ちた食べものだったことか。
 それで、今年は「土用餅」を復活させました。最初は土用に入ったばかりの土曜日、以前の職場で一緒だった若い人たちに声をかけ、我が家で餅を搗きました。小さな赤ちゃんまで含めた10人ほどが集まり、餅つき機でゴネゴネと回すだけの餅にあんこ、きな粉、ゴマをつけていただきました。
 2回目はいつもお世話になっている方々に声をかけ、お昼に何か一品づつ持ってきていただき、土用餅を搗きました。やはり、あんこ、きな粉、ゴマのお餅です。様々な手料理などが持ち寄られて、話題も賑やかな食卓でした。
 土用餅を食べるということは、おいしいものをお腹一杯食べるだけではなく、人が集まり、愉快に語り笑って過ごすことが、夏を乗り切る力を得て、元気の源になるのではないかと思った2日でした。

『ひぐらし記』No.16 2007.8.20 福田美津枝・発行 より転載
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