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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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(2010.6.30)

 6月半ばから、鹿児島・宮崎で大雨が続いていたのがついに北部九州まで上がってきて、一週間ほどかなりはげしい雨が降りました。やっと色づき始めていたわが家の畑のミニトマトは、雨でみんな割れてしまい、大きいトマト(桃太郎)の実は腐れ落ちています。トマトは水気が多いのを嫌うので、路地栽培にとって長雨はヤバイです。
 でも、それくらいで文句は言えません。口蹄疫で牛や豚を殺処分し埋設作業している宮崎県に、無情に降り続いた大雨。作業にあたっている人たちが消毒のために大量に投入された石灰が雨でどろどろ状になった中での作業で、滑って石灰と家畜の死体の海に倒れこんだりしていると聞くと、天を恨めしく思ったりします。
 今の時期、雨が多いのは当たり前で、また、降らないと夏場の渇水で苦労することになるのだから、「降るな」とも言えないんだけど、今年は、今、ちょっとだけ、宮崎から遠ざかってあげてよ、梅雨前線さん。
 福岡県でも、畜産農家には石灰がどさどさ配布され、農場入り口の路面に散布するように指示が出ています。普段は鷹揚で少々ルーズともいえる酪農家さんたちも、宮崎の惨状が気になるようで、みんなまじめにせっせと石灰をまいています。でも、激しい雨が一晩で流してしまいます。
 ああ、早く梅雨があがってくれないかなぁ、早く口蹄疫が終息してくれないかなぁ、です。

渡辺ひろ子(元・酪農家)
『私信 づれづれ草』NO.26(2010.6.30発行)より転載
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