農・人・くらし
NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム
無職の自分
無職というのは想像以上にこたえます。
「あんたは何者か?」と問われた時、何も答えることが出来ない、自分が何者なのかが「ない」という気がして、とても心もとない感じなのです。アイデンティティの喪失とでも言うのでしょうか。なんとなくお腹のあたりがスカスカした感じです。
こういうのは廃業を決めた時点で予想していませんでした。
人間にとって「仕事」というのは「自分の証明」みたいな意味も持っているのですね。新しい発見でした。
じっくりとこれからの暮らし向きのことを考えて、次の「仕事」の形を作ることを通して、新たな自分を確立して行かなければ…と思います。
30年、自営業やってきたので、今更「お勤め」はツライと思うし、第一「勤め口」もこの歳では見つからないだろうし、それに、出来れば農業から離れたくないとも思っています。
でも、私は今、農業者であることさえ出来ない立場です。とりあえず早急に元夫との間に小作契約を結ばなければ農業をやれません。田畑はかなりあるのだけれど、名義がすべて元夫になっているのです。農地30アール以上所有(小作でもよい)していないと農業者として認められないので。
まず農業者として復活して、そしてどんな農業をやるのか、少しづつ積み上げて行くつもりです。
というわけで、現在の私は無職です。
スカスカの無色の無職です。
渡辺ひろ子『私信 楽農ぐらし』NO.116(2007.6.15発行)より転載
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