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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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心臓バクバク

 6月13日、第五回竜一忌が開催されました。
 私は例年通り第2部の飲食しながらのリレートークの司会です。
 とりあえず乾杯。缶ビールをきゅーっと・・。
 実は私、ちょうど一年ぶりのアルコールでした。「家庭の事情」というやつで、ずーっと断酒していまして、去年の竜一忌以来の本当に一年ぶりのビールでした。
 それに、考えてみると朝からほとんど何も食べていなくて、それが午後5時のいきなりのきゅーっ、です。リレートーク前半は口のすべりもなかなか快調で、これといったミスもなく進んでいました。発言者がしゃべっている間にも、ビールをちょこちょこ。で、ますます口はなめらかに・・・と思っていたら、そろそろ終わりが近づいて来たぞ、というところになって異変が・・。
 しゃべる声が上ずった感じがするなぁと思ううちに、息が苦しくなり、一言ごとに肩で息をする感じになり、やがて心臓バクバク。
 350ccの缶ビール1本と半分くらいしか飲んでいないのに、こんなに気分が悪くなるなんて思いもしなかったよ。
 それでも何とか閉会まで平静をよそおい、後片付けはロクに手伝わず、どてーっとしていました。
 実は、毎年この後、スタッフでカラオケに行ってガンガン歌いまくるのが恒例になっているのです。それをとても楽しみにしていました。この年になると、カラオケに行く機会なんてめったにありません。年に一度の大イベントなのです。
 何が何でもカラオケに行くぞぅと、人に支えられながら、やっとこさで中津駅近くのカラオケルームにたどりついたけれど、ソファに座っていることもままならず、ぐにゃ。
 こりゃあとてもじゃないがとても歌うことなんて無理。へたすりゃ酔っ払いとして最悪の迷惑かける結果になりかねない。
 「ごめん、汽車で帰る」
 駅まで梶原玲子ちゃんが送ってくれ、なんとか築城駅までたどり着きました。
 そこから家までタクシーです。このタクシーの運転手のおいちゃん、どうやら私の顔を知っていたらしく、戦時中に爆撃を受けた町内の小学校の犠牲者の慰霊碑を建てる計画などいろいろ話しかけるのです。とても気分は悪いのだけれど、むげにも出来ずあいづちを打ちながら「早く家に着いてくれぇ」と祈ったのでした。後日、カラオケで盛り上がった話をいっぱい聞いて、本当にくやしい思いをした、残念無念の竜一忌でした。
 悔しいーっ!

渡辺ひろ子(元・酪農家)『私信 づれづれ草』NO.17(2009.7.5発行)より転載
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