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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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小さな苗木

 去年5月末に福岡市の山にある<大杉栄・伊藤野枝の墓石だった巨石=ルイさんの石>を見に行きました。その時、石のすぐそばにあった芽生えたばかりの雑木の小さな苗を掘り起こして持って帰りました。
 帰ってすぐに、素焼きの植木鉢に植えてせっせと水やりをしました。秋になると葉を落とし、マッチ棒状になり、それも枯れてしまったように見えました。あ~あ、やっぱりダメだったか…。なにしろ、ゴムの木だって、サボテンだって枯らしてしまった過去の実績を持つ私です。すっかり、あきらめていました。
 ところがどっこい、ルイさんの石はルイさんの意志と同じに強くて、その石の強さが、傍らに芽吹いた雑木にも受け継がれていたかのように、春の日差しを受けると、小さな若芽を吹いたのです。
 ルイさんが「おひさしぶり!」と言っているみたいで、うれしい!
 ルイさん、枯らさないようにちゃんと水やりするからね。きっと大きな木に育ってよ。

渡辺ひろ子(元・酪農家)
『私信 づれづれ草』NO.34(2011.4.27発行)より転載
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