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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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バカ貝

 連休に長女が子どもたちを連れて帰省して、「今年こそは貝堀りに行きたい」と言います。残念ながら今年もアサリは全然ダメだというと「マテ貝でいい」とやる気満々。
 お金を取らない所があると聞き、そこに行きましたが、予想以上の人出。マテ貝より人の方が多いんじゃないの?というくらい。さすが連休、さすが無料。マテは少ししか採れなかったけど、バカ貝と呼ばれる丸っこい二枚貝がザクザクいて、でも誰も採らないから食えないのだろうと思っていました。でも、チビ孫が「貝、あったよ」「また、貝、あったよ」とバケツに投げ込むのを無下に捨てるわけにもいかず、とりあえず持ち帰りました。
 長女がネットで「バカ貝」を調べたら、食べられるが、砂がとても多いので100回水洗いして、茄でて身を取り出して、よく広げて更に砂を洗う事と書いてあったそうです。
 「100回洗う?冗談じゃない。捨ててしまえ」というのに、娘はせっせと洗って茄でてひとつひとつ身をなでて砂を流してくれまして、マテといっしょに鉄板で焼いて食べました。けっこううまかったです。
 長女の食い物に対するこの熱意と労を惜しまぬ姿勢が他のことにももっと生かされるといいのになあ。
 バイトに行ってるY牧場の裏に今年も子ギツネが4匹そだっています。

渡辺ひろ子(元・酪農家)
『私信 づれづれ草』NO.25(2010.5.31発行)より転載
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