忍者ブログ

農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ドクターヘリ

helico.jpg 最近、テレビの特集などで話題になっているドクターヘリ。医者と看護士が乗って、急患の所に行き、応急手当をしながら病院に搬送するヘリコプターです。救急車なら3時間かかる病院にでも20分で搬送出来るという、しかも医者が手当をしながら。
 このドクターヘリ、一機が1億数千万、維持費が一年に2億近くかかるために、全国でまだ13機しか配備されていないのだそうです。年間2億の維持費の半分は国が助成するそうですが、残り1億の維持費が都道府県には大きな負担になり、導入が遅れているというのです。
 確かに、1億だ2億だと言えば、大変なお金だと思うけれど、考えて見れば、F15戦闘機1機が120億です。それが築城基地だけで20機もあるのです。1機あたりの年間維持費がいくらかかるのか私は知らないけれど、毎日ガンガン飛び回る燃料費やパイロットや整備士の人件費だって相当なものだと思います。
 まったく人を助けるのに役立ちもしない戦闘機1機に120億も出して、それも何百機も配備維持している国です。
 直接人命を救助するドクターヘリを全額国の予算で導入し維持費も負担して全都道府県に複数機配備するくらいして当然だと思います。築城基地のF15戦闘機20機が10機に削減されたって、喜ぶ人はいても困る人は断じていません。
 「いつか起きるかも知れない戦争」のための戦闘機より「今、助けを必要としている救急患者」のためのドクターヘリ。それに異論をはさむ人はいないはずです。私たちの、私たちのためのお金です。

渡辺ひろ子『私信 づれづれ草』NO.6(2008.2.29発行)より転載
PR

農と人とくらし研究センター

Research Institute for
Rural Community and Life
e-mail:
Copyright ©  -- 農・人・くらし --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ