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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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あたまも老朽化

 一月末、北九州美術館に「伊藤若冲展」を観に行きました。結構不便な所にあるので車で行きます。今まで3回くらい自分で運転して行きました。しばらくぶりなので、念のため道路地図で事前に確認もしました。
 なのに、迷ってしまったのですよ。車を停めて何度も地図を見ました。「ほら、紫川に沿って下れば街に出るはずなのに、なんでどんどん田舎っぽくなって行くんだよ?」とイラつきながらよくよく見ると、川の上流に向かって進んでいるじゃないですか。
 結局、30分以上の時間とガソリンを無駄に使い、神経をすり減らし、腹をすかしてへろへろになって、やっと若冲にご対面です。
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 ところで、若冲ですが、軍鶏図の屏風、すごかったです。息を呑む迫力でした。
 実は、以前から油絵で鶏を描きたいと思っていたのです。でも、若冲の鶏を観てしまったら、ちょっと描けないなぁ、という気がしてたじろいでいます。若冲とは違う、若冲のマネでない鶏を描くことが出来るか?自分の鶏をどう描くか?
 凡庸な才能は天才の絵の呪縛に息絶え絶えです。

渡辺ひろ子(元・酪農家)
『私信 づれづれ草』NO.32(2011.2.28発行)より転載
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