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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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稲作条件

 稲を作るということは、苗を作る、田を耕起する、田植をする、生育管理する、稲刈する、乾燥調整・籾摺する、精米することである。こうして初めて米・御飯として食べられるのである。
 自産・自消はこれらの稲作工程を全て自前で行なうことになる。残念ながら、僅か20aの水田を自作しようとする私には不可能である。
 今の稲つくりにはそれなりの道具立てが必要である。苗つくりの播種機・加温出芽機・育苗ハウスに始まって、耕耘・代掻き・田植にトラックター・田植機、刈り取りにコンバインハーベスター、乾燥調整に穀物乾燥調整機そして籾摺調整機である。これらを整備するには1,000万円以上の資金を必要とする。
 実際には 1)共同作業、2)委託作業、3)自律作業の3種の作業の組み合わせで稲作を行なった。
(1) 共同作業 このむらで百姓を始める1990年2月、隣人との話の中で苗つくりを共同作業で行なうことになった。彼は元教師で定年後に百姓専業になったが稲作については「隣百姓」であった。
 稲作に必要な機械類一式は設備していたので苗作り機材は共同で使うこととし、私が、苗つくりの技術は知識として提供することとした。1990年から1998年まで続けた、1999年は統一地方選挙があり選挙管理委員長であったため共同作業が出来ず、農協育苗センターから購入した。以後購入苗を使うことになった。
(2) 委託作業 耕耘から収穫調整にいたる大型機械は設備不可能、筏津農作業組合に全面委託作業とした。実際的には、細かい作業調整が出来ないため作業時期(田植期・刈り取り期)、田植作業(栽植密度・田植精度)、刈り取り作業に不十分な点がでた。
(3) 自律作業 大型の機械・施設の必要とする分野は共同、委託作業としたなかでの稲作は、自律的に出来る稲作は生育管理であった。
 育苗・田植から出穂までの管理・出穂後管理である。

小松展之
『あわくら通信』第35号(2009.10.10発行)より転載
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