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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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手紙(2010年12月3日)

厳しい真夏日の連続に悩まされた日々の印象が消えない内に、師走を迎えてしまいました。
昨今の報道を見聞きしていると、異状は気象だけでなく社会と地球規模の問題でもあり理解と判断の枠を越えてしまった思いがしております。(中略)
むら私論・あわくらの記録も第2部の「稲をつくる」で一先ず止めて第3部のノートつくりを始めたところです。
傘寿という歳を迎えてみて、個人の記録への拘りをあらためて感じているところです。現役の頃、周辺で養蚕が消え始め農家での養蚕技術が消滅していく様をみて農家個人の技術が完全に消滅してしまうと思ったものですが、あわくらでは山の管理(杉・檜育成)技術の消滅でした。
わたしのあわくらの体験は個人の道楽・趣味のものですが、こうゆうものでも記録は記録であろうと纏めているところです。むらむらの小さな記録がセンター的なところに集められ、整理されてむらの農業技術論であれ農業史であれ纏められる機能があればという思いはあります。
山村の現状から見ると、何時の日かと言う段階は過ぎていて、あらゆるものが消滅崩壊に近づいていると思っています。農家個別所得補償制度、TPPに絡んで若干議論が聞こえてきますが、日本の農業という大枠議論だけで流されてしまうように見えます。今こそ各学会に頑張ってもらいたいものです。
あわくら通信第39号、第40号を御送りします。ご笑覧下さい。

小松展之
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農と人とくらし研究センター

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