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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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むらの昼間(1993.3)

 私の家は、このむらの中央部のむらをほぼ見渡せる高いところにある。ところが、春夏秋冬を通じて、昼間、戸外にほとんど人影を見ることがない。実に、ひっそりとしている。わずかに田植期と稲の収穫期に若干のザワメキを観ずる程度である。
 子供は、幼児2人、小学生2人、中学生3人、在宅高校生は居ない。成年男女は、皆、働きに出かけ、老人も体の動くかぎり、内職に精をだしている。
 稲は作っても、自給用の野菜、果樹は従来からのものを一通りは作付けするが、積極的に作ることはない。
 体の動く高齢者は、山の手入れにいく。洗濯ものが干してあるから、人のくらしがあるという感じで、正月お盆にも人々の賑わいという感じがない。(あわくら通信第4号)

小松展之
『むらのくらしからみえること』(2009年4月15日発行)から
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