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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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むらのつきあい(1990.2)

ie.jpg 「むら」は永代の付き合いが基盤であり、この点が「まち」の付き合いとの大きな違いである。ところが、これに経済的な利害がからむと意外と難しくなるようだ。 当地では、外から帰村または移住して「むら」に入るとき、20~50万円位加入金を支払って、さらに5年位付き合って1人前というところもあるようで、「むら」を守るということが当初の考えであったのであろうが、今は、世も移り変わってきており、経済的利害が大きく働いているのではないかと思われる。「むら」で永代の付き合いの感覚が薄くなり、経済優先が強くなると「くらし」はますます大変になろう。(あわくら通信第1号)
 「むら」は永代の付き合いが、くらしの基盤ですが、これがだんだん難しくなるのかなと思います。
 わが大字には20戸あって、当主が60才以上の家が11戸、50才以下が3戸、若者在住1戸という具合です。20戸の家の殆どの後継者、あるいは次の後継者(孫)は、ふる里を知らないで育っているわけです。
 むらに生まれ育ってこそ「ふる里」と考えると、10~20年という期間を単位としてみると「むら」は根幹から様変わりするように思います。「むら」の維持に従来と違った基準が必要になりそうです。(あわくら通信第2号)

小松展之
『むらのくらしからみえること』(2009年4月15日発行)から
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