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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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鳥日記(2010.1)

 「寒中」ではありますが、そこここに春の気配が感じられます。
 わが家の庭の梅の花が2りん開いているのを発見。すぐ横のサザンカとツバキの花にメジロとウグイスが毎朝やって来ます。ウグイスはまださえずらないので地味な地鳴き(チャッチャッと低く濁った声)ですが、メジロの声は結構にぎやかで、寝ている部屋の窓のすぐそばで鳴くので、その声で目覚めます。(鳥の声で目覚めるということは、夜が完全に明けてから起きるということで、いいご身分であります。)
 シジュウカラやカワラヒワが時々さえずりを聞かせてくれるようになったし、家の裏の藪に住むキジも数日前からケンケンと鳴き始めました。余談ですが、童謡の「雨がふります、雨がふる・・・」(題名は忘れた)の3番だったかに、「ケンケン子キジがまた鳴いた」という歌詞があって、物悲しい気持になっていたのですが、「ケンケン」の泣き声はオスのさえずりだそうです。「さえずり」はオスの縄張り宣言もしくはメスヘのラブコールなのです。したがって、子キジはケンケンと鳴かないことになります。実もふたもない話ですみません。
 先日の大雪以来、いつもの川に、鳥たちの姿がめっきり減って、ヤマセミもカワセミも全然見かけなくなり寂しいです。
enaga.jpg でも、朝の犬の散歩の時、林でエナガの群れに時々出会うようになり楽しみになりました。エナガはスズメよりずっと小さな鳥で、ピンポン玉のような体に長い尾がついています。じゅりじゅりと地味だけど独特な声で鳴きます。感動的にかわいい鳥です。
 また、先日は、同じ林で、メジロよりエナガよりもっと小さな鳥の群れを発見。木の上のあたりをチロチロ動き回るその鳥たちの何という小ささか!
 声がこれまた聞いたことのないもので、バイオリンを高音でそおっとそおっと弾くような感じでした。
 鳥師匠三丸さんにすぐ電話。「キクイタダキ」だろうということでした。日本にいる最小の鳥の一つで、体重は10グラムだそうです。見たのは一度きりですが、毎朝、「今日は会えるかなあ」と梢を見上げて通ります。

渡辺ひろ子(元・酪農家)『私信 づれづれ草』NO.22(2010.1.26発行)より転載
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