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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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鳥日記 (2009.9)

 どこを見てもサギばかりの季節はまだ続いています。
 先日、基地前の池にバンでもいないかなぁと出かけました。池の道路側の端で双眼鏡で池を見ていると、一台の車がやって来てすぐそばに止まりました。ドアがあいて、若い男が降りて来ました。見ると、迷彩服の上下。ちょっとぎょっとしました。
 男は近づいてきます。
 私の位置から池をはさんで丁度基地が正面に見えます。まるで基地を双眼鏡でのぞいているような状態です。あやしいおばさんです。
 ヤバッ。不審者と思われて様子を見に自衛隊員が来たに違いない。
 と、一瞬思いました。
 迷彩服の男はなおも近づいてきます。そして、「何か見えますか?」と言うので、「鳥です。バンがいないかと思って来てみたけど、いないみたいです」と、何だか言い訳してるみたいだなあと思いながら答えました。
 「ああ、鳥ですか。僕は雷魚を釣りに来たんですが、水草が茂っていて釣りは無理みたいですね」と言って、車に戻って走り去りました。
 自衛隊ではなかったようです。まぎらわしい服装するなよ。

chotombo.jpg 池には、ほていあおいがびっしりと茂っており、水色の花が一面に咲いていました。
 バンはいなかったけど、チョウトンボがたくさん飛んでいました。
 鳥は。サギだけ。

渡辺ひろ子(元・酪農家)『私信 づれづれ草』NO.19(2009.9.25発行)より転載
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