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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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隠居できない高齢者(1994.4)

mugi.jpg 世帯数20戸のこのむらで、私は世帯主の若い方から5番目である。60才を過ぎた世帯主が皆、頑張っている。みんな良く働く。山村が、独自の「くらし」のあった時代であれば、すでに、隠居して息子の監督、手伝い、子守、渉外が仕事であったものが、いまだに現役である。
 サラリーマンであれば、60才で定年、第2の人生といわれるが、それがない。セッセセッセと山の手入れをして、田畑の管理をして財産を守る。立派だと思うとともに、何故、こうまで身を粉にするように働くのかとも思う。サラリーマンであった人が、一定の年齢に達したら、今までの蓄積を基礎に生活するように、くらしにゆとりを持ってよいのではないか。跡取りは家を離れて働いているのであるが、子や孫に対する思いが、都市とは違っているように思う。(あわくら通信第5号)

小松展之
『むらのくらしからみえること』(2009年4月15日発行)から
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