農・人・くらし
NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム
春ですねぇ
鳥たちも春を感じて、「さえずり」を始めています。カワラヒワ、シジュウカラ、ヒバリ、ウグイス、イカル、ガビチョウ、キジバト等々。
はじめはぎこちなかったウグイスも数日で立派にホーホケキョと鳴けるようになりました。
でも、春が来ると「別れ」もやって来ます。最近、ツグミたちが、集団で盛んに飛び回り、田畑に降りては餌をついばんでいます。北帰行にそなえて、体力をつけているのでしょう。大好きなジョウビタキも北へ帰ってしまう日がもうすぐやって来ます。彼らは、ある日、気がつくといなくなって、「ああ、行ってしまったのか・・」と思い、ちょっとセンチになったりするのです。シロハラもミヤマホオジロも春にはいなくなります。もちろん、夏に向かって姿を見せ始める鳥たちもたくさんいるのだけれど・・。
最近、今川河口のクロツラヘラサギを見に行ってません。まだいるのかなぁ。明日にでも行ってみよう。
中島みゆきの作詞作曲で加藤登紀子が歌っている唄に「・・・ああ、人はむかしむかし、鳥だったのかも知れないね、こんなにもこんなにも空が恋しい」というフレーズがあります。トビが悠然と上空を旋回しているのを見ると、この唄を思います。
トビって、あまり評価されない鳥だけど、私は好きです。猛禽類の中でも大きい方だし、ゆったりとしてカッコいいと思います。ワシ・タカ類の中でとても評価が低いのは、きっと数が多いせいだと思います。数が多くて、しかも人の暮らしの傍にいるからだと思います。
大空を悠然と舞っているトビ、いいなあ、と思ってうらやましく見上げるのだけれど、でも、トビ本人にしてみれば、案外「腹減ったぞ。何か食うものないか。ウサギだのネズミだのと贅沢は言わん。バッタでも芋虫でもいい、何か食うものはないか」と、それこそ、鵜の目鷹の目で地上を見下ろしているのかも知れませんね。
2月が一年で一番寒い季節だったのに、最近は1月下旬に早まったと、気象予報士が言ってました。冬鳥たちの渡りもその分早くなってきているのでしょうか。さびしい季節がもうすぐそこまで来ています。
渡辺ひろ子(元・酪農家)
『私信 づれづれ草』NO.23(2010.2.28発行)より転載
『私信 づれづれ草』NO.23(2010.2.28発行)より転載
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