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農・人・くらし

NPO法人 農と人とくらし研究センター コラム

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鳥日記 (2009.12)

dure2_21hera.jpg 行橋市今川河口に、今年も絶滅危惧種であるクロツラヘラサギがやって来てくれました。
 私が確認したのは11月18日です。5羽いました。
 数日後、鳥師匠三丸さんから転送メールが届きました。それによると、東大と九大の合同チームが夏に韓国で5羽のクロツラヘラサギに発信機を取り付けたそうで、その中の1羽が今川河口付近に来たのを受信したが、その後について追跡観察を誰かしてくれないか、ということのようです。発信機をつけられたその個体(今川に来たやつ)は弱っているようで心配だというのです。
 メールを見た翌日、行って、あちこち探してみたけれど何とクロツラは一羽も発見出来ず。干潮時間だったので餌取りにでかけているのかも・・、と思い、こんどは満潮時間に行って見るが、やっぱり一羽も見えない。どこかに越冬場所を変更してしまったのかも・・と残念に思いつつ、それでも諦めきれずにちょこちょこ見に通いました。(ヒマ人)
 12月9日、いた! 3羽のクロツラがいた。
 発信機を装着した個体がいるかどうかは、私の安物双眼鏡と私のつたない眼力では確認できないけれど、そんなことは私にはどうでもいいことで、「いた!」ってだけで満足です。3羽戻ったと安心したけれど、13日に行ったら1羽しかいなくて、それ以来ずーっと1羽です。カモやカモメやアオサギやシラサギやウミウなどいっぱいいて、とてもにぎやかな中州なので寂しくはないのかも知れないけれど、1羽ってのはやっぱりかわいそうです。他の連中はどこに行ってしまったのでしょう。彼が発信機をつけられた個体で弱っていて取り残されたのでしょうか。1羽きりでも、元気にここで春まで過ごしてほしいです。
dure2_21yama.jpg 前述の鳥取のよっちゃんから、米子水鳥公園に毎年1羽のクロツラが越冬に来るという新聞記事が送られて来ました。ああ、単独行動ありなんだなぁ、とちょっと安心です。
 クロツラの他にも今、毎日追っかけているのがヤマセミです。Y牧場にお仕事に行く途中の祓川という川のほぼ同じ所にほぼ毎日私の通る時間に合わせたかのようにヤマセミが餌取りに来ているのです。少しでも近づいて撮りたいと、カメラを持って追いかけるけど、ある距離まで近づくと「ケッ」と鳴いて遠ざかります。「いつもいつも同じようなゴミみたいな写真を撮って」と娘にバカにされます。でも、ヤマセミ、カッコいいです。カワセミも毎日のように見ます。
 いいところに暮らしているでしょう。

渡辺ひろ子(元・酪農家)『私信 づれづれ草』NO.21(2009.12.23発行)より転載

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